酒鬼薔薇聖斗事件 元少年A「絶歌」を読んだ


発売日の翌日に駅前のツタヤで購入しました。

色々と思うことはありますが自分の超個人的な感想を綴りたいと思います。

ネタバレなこともあるかもです。

絶歌

購入の動機

単純に「知的好奇心」というゲスな理由です。

あんな残忍で残虐で世紀のイカれたクソ事件を起こした犯人が何を考え、何を思い、どんな文章にしたのか。ただただ興味があったというのが一番。

もちろん「購入することで印税が出版社と犯罪者に入ること」については抵抗がありました。

でも現実では、海外の劣悪な環境で安い労働力から生まれた製品、ブラック企業・ワーキングプアな飲食・コンビニチェーンでのサービスを消費し、原発を稼働したがる東京電力に毎月支払い、一向に良くならない国と政府に対して税金を払う。。

頭では理解してても色んなモンに加担してるわけで。

だからと言って買う理由にはならないのはわかっているけど、

それともう一つ、僕はどのことでも知らないで調べないで読まないで考えないで、ちょっとネットで聞きかじった情報だけで一方的に判断することって避けるようにしてるというのもありました。

ましてや、そういう煽った情報というのはどっちかの肩を持って一方的な悪者がいるかのような発信だったりするわけで、脚色されてたり、下手したらデマだったり。色んな立場の色んな意見を知ってから考えるのが好きなんです。

猟奇殺人、シリアルキラー、事件、事故…そういうジャンルは割とキライじゃないっていうのもあるかもしれません。ただただ「興味があった」。

僕は悪趣味だとはわかってるけども、ウシジマくんやミストとかセブンとかなーんかモヤっとしたり「うわぁ…」って救われないバッドエンドだったり正解の無い話とかテンションの下がるストーリーが好みです(もちろんアクションやSFも好き)。リアリティがあったり、考えさせられたり、モヤっとしてグルグルグルグル頭で考えるのが。そういう意味ではこの本も胸糞が超絶に悪く決していい本とは言えませんが個人的には読んでよかったと思います。

かといって彼を肯定するつもりもありませんし、自身の衝動と快楽のため命を奪って弄んだ行為は万死に値すると思うことに変わりありませんでした。

 

「絶歌」を読む前に

基本的にこれは加害者「元少年A」の手記ということなので、小説でもノンフィクションでもなく、ただの彼の日記かノートの書き写しのようなもの。その視点で読むことを心がける必要がありそうです。そうすれば、中2病フルスロットルなナルシストな変なルビの振り方とか、例え過ぎてまわりくどすぎてまったく理解できない言い回しとか気にならないと思います。作品として読むことはオススメしません。

 

元少年Aは反省しているのか

この本に彼の全ての本心が表れているなら、僕がこの本を読む限りでは反省しているように感じました。ただ、何を持って「反省」「罪を償う」とするのかという点ではすごく難しいと思います。

死刑にして清算するか。死んで償うといって自害してもそれは罪の圧力から逃げただけでは?それとも彼がしたように全く同じ殺し方をする?何の悪意にも晒されない無菌室のような刑務所で死ぬまで永久に閉じ込めておく?慰謝料を払い続ける?どれを選択しても正解とは思えません。

 

「自分が苦しいから人を殺してはいけない」

これに関してはネットでは「自分本位」と叩かれていますが、自分は何故かそういうふうには読み取れませんでした。常識的に考えうる範囲はもちろんの上で「自分自身にも想像を絶するような苦しみと共に生きなくてはいけない」というふうに感じました。

 

読み終えて

やっぱり彼はサイコパスでイカれてます。何かの拍子にまた事件を起こしそうな気もするし、どこか町ですれ違ってるかもしれないと思ったら恐怖以外のなにものでもないです。社会でまともな人なら当然ぶち当たるような壁にも被害妄想にいいわけばかりして逃げて、幼稚で精神的にグレーな気さえしました。

読み終えてから事件のWikiをみると更に色んな感情がグルグル回って目が回りました。

 

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